はまぷろってなに?

 HAMA projectは、〈学生・若手演奏家が中心となったオペラ作り〉と〈小さな劇場ならではの舞台表現〉を理念として2017年秋に始動したオペラ企画です。海と陸の境界である「濱」のように様々な要素が豊かに溶けあう場所を目指して、指揮者濱本広洋より1文字をとってHAMA projectとしました。愛称は『はまぷろ』です。
 我々は春にフルオーケストラ伴奏で本格的なオペラを作りこむ《本公演》を、秋に小編成のオーケストラでオペラの可能性を模索する企画《はまぷろGiocoso》を行い、毎年二回、公演ごとに参加者を募ります。毎回さまざまな参加者が集うことで多様なカルチャーが溶け合い、豊かで新しい芸術を作り出すことを目指しています。
 また、コロナ禍における新しい表現形態の創出を目指した新企画《Studio》や、はまぷろ管弦楽団のみによる演奏会《はまぷろオーケストラ》など、オペラを起点としつつも様々な形で音楽を皆様にお届けする活動を続けています。

 

主要メンバー

竹中 梓/代表

3歳よりヴァイオリンを始め、9歳で児童合唱団に所属、12歳よりヴィオラを増田まい氏に師事。現在東京女子大学にてベルクソンを中心に認識論、身体論の研究を行う。ティアラこうとうジュニアオーケストラ卒業生、東京大学フィルハーモニー管弦楽団元ヴィオラ首席奏者、東京大学歌劇団第47回公演歌劇「カルメン」公演総監督、同公演コンサートミストレス。思い付きで行動することに定評があり、新しいオペラ企画を作ろうと思い立ってからわずか数週間でHAMA projectを立ち上げた。

 

 

 

濱本 広洋/指揮 

東京音楽大学音楽学部でトロンボーンと指揮を専攻。トロンボーンを金沢茂、伊藤清、指揮法を時任康文、汐澤安彦、広上淳一の各氏に師事。これまでに、モーツァルト「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」、ロッシーニ「絹のはしご」、ドニゼッティ「愛の妙薬」、メノッティ「泥棒とオールドミス」、プッチーニ「蝶々夫人」、ビゼー「カルメン」、チマローザ「秘密の結婚」、ヴェルディ「リゴレット」を指揮。2010 年より劇団四季の指揮者として「オペラ座の怪人」などを指揮。2010 年より東京オペラプロデュース副指揮者、2015 年より新国立劇場主催オペラ公演副指揮者。

 

 

 

伊藤 薫/副代表 

東京大学医学部卒業。声楽を芹澤佳通氏に師事。東京大学歌劇団にて、「愛の妙薬」ドゥルカマーラ役、「エトワール」タピオカ役、「椿姫」ジェルモン役、「カルメン」エスカミーリョ役。「カルメン」では演出を兼任。HAMA project第一回公演「フィガロの結婚」にアルマヴィーヴァ伯爵役で参加。他、「愛の妙薬」ベルコーレ役、「リゴレット」タイトルロール、「魔笛」パパゲーノ役、「フィガロの結婚」フィガロ役。「愛の妙薬」「リゴレット」ではドラマツルグ、「フィガロの結婚」では演出を兼任。

 

 

 

 

関連団体

濱本広洋が指揮を務める学生オーケストラ団体です。通称「東大フィル」。はまぷろ管弦楽団には、東大フィルの団員や卒業生が多く参加しています。

​B-side Philharmonic Orchestra

東大フィルをレコードやカセットテープのA面、つまり”A-side”に見立て、東大フィルの”裏”として、東大フィルでは演奏が難しいコンチェルトや小品を中心に扱っているオーケストラです。東大フィルの上級生が運営しています。


東京六大学の各オーケストラのメンバーが集い、総勢150名という大所帯で、普段はできない大編成の曲や映画音楽などを扱っています。


東京大学服飾団体fab

はまぷろ演出チームで衣装を担当しているメンバーが在籍しています。ファッションショーなどを通して、服飾の可能性を模索しています。